環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

資料館脇のヒポクラテスの木

医学資料館の南側に所狭しと枝葉を広げる「ヒポクラテスの木」。手前の説明板は平成19年の設置だが、植樹のきっかけは昭和61年に広島で日本医学史学会総会が開催されたことによる。

その時の特別講演は「呉秀三先生にまなぶもの―精神病者慈善救治会のこと、ほか―」岡田靖雄と、「富士川游と広島」富士川英郎の二題。
日本医史学雑誌第32巻第2号|日本医史学会

「赤レンガの医学資料館」

https://www.hiroshima-u.ac.jp/med/about/Institute_of_History_of_Medicine
広島大学医学部医学資料館は入館料無料。事前の予約申込みが必要で、現在は8月を期間として「島家旧蔵医学資料」が展示されている。

5月に見たのは「2021年度資料展示 赤レンガの医学資料館」。会期延長のため年度を跨いでいる。この資料館の建物(兵器補給廠)の歴史を辿る展示だったので初めて入館するのにちょうどよかった。

兵器支廠から大学へ

兵器支廠のあった位置は広島城跡から南東部、京橋川と比治山の向こうの広島大学医学部の敷地が当時のそれにあたる。

宇品線沿いに南へ被服支廠・糧秣支廠とあり、広い敷地に連なった煉瓦建物の活用の歴史はそれぞれ特色がある。

広大医学部に最後に残っていた11号館は、平成11年に取り壊されたのち現在地に復元。用途は医学資料館。