環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「公」つきの道しるべ

最近の公的機関の作る案内図では「毛利公墓所」という表記は見かけないので、「公」を用いる例は私的な物か古い物か。 横長の看板に、「毛利元就公墓所参道入口は 約400m先です」という道しるべ。横書きにフィットした丸文字。 清神社の中を通ったり経由地を…

郡山城跡案内図

案内図を郡山城の範囲に狭めて拡大すると、部分部分の名称がゆとりをもって表示できる。平成9年の製作。 前項の展望図では、スペースの都合か「毛利元就墓」という表記で「の」を省いたり「墓所」と表記しないことでややぞんざいに見えたが、ここでは「毛利…

絵地図の山城

郡山公園の展望台には、歴史民俗博物館になってからの比較的新しい「吉田町展望図」が設置されている。 イラスト表現は個々の施設を表すので同じものがないことが多いが、郡山城とその周辺の山々に残る城郭跡はその規模や知名度に応じて複数の表現をとる。 …

麓の吉田町

安芸高田市中心部の案内図は博物館敷地内にもあり、ここを起点に郡山城各所への経路と所要時間がまとめられている。毛利元就墓所まで徒歩15分。もうちょっとかかりそうな。 ■ - 環藝録 吉田町から安芸高田市への移行に伴う諸施設の変貌の過程は、10年前くら…

昭和のおはか道

博物館横からの坂道が毛利元就墓所または郡山登山道への入口となるが、昔の入口はもっと東側にあり、途中で毛利隆元墓所を通りやすいルートだったようで。 「毛利公おはか道」と大書された石柱は遠くからもよく見える。いつ頃の物かよく見ていないが、「吉田…

御火葬場の石

当時のものか知らないけれど、植えられた木の手前には石組みが段の正面を区切っていて、いかにも近代に整えられたような半月形の石。 木と並ぶ石碑は明治22年に立てられた。この場所を「毛利洞春公御火葬處」の名で顕彰する。

御火葬場の木

同じく古跡之部の「毛利元就公御墓所」に掲載の多数の付属物の一つに「御火葬場」がある。現在は墓所に至る車道の途中、大通院谷の公園の一隅に土壇が残る。 「御墓路の傍にあり標樹栂の木の様に相見へ申候」とある。植えられた木んp種類が正確には分からな…

目印の樹

物産としての木より記念物としての樹の方が記憶されやすくて写してもらいやすい。 前項と同じく吉田村の「下調書出帳」に、「古跡」として挙げられているのは毛利元就墓所を筆頭とする古墓がほとんど。 御塚標樹 此御霊木はハリイフキとて世に数少き名樹之由…

吉田の柿

kanototori.hatenablog.jp で見たように、広島藩のあちこちに名産としての柿を誇る村がある。 高田郡では吉田村・山手村などの名産として「白柿」が挙げられている。吉田村の「下調書出帳」によると「製造売買相成候類」という項目に「半夏 麻 柿 楮 煙草 茶…

増えた綿花

久し振りに安芸高田市の博物館に来てみると、スロープ入口脇に綿花が花をつけていた。 ネットで保護されて説明板つき。「種の周りに付いた毛を収穫して繊維にしています」と解説。社会科の教材と植栽を兼ねる。

向かって右にスロープ

安芸高田市歴史民俗博物館(旧称:安芸高田市吉田歴史民俗資料館)の入口は階段の上にあるが、車椅子の通れるスロープが右手にある。敷地外から眺めると植え込みに隠れて見えにくかったりする。 階段のすぐ隣から入り一回折れて入口に達する。 館内の主な展…

仮設のスロープがあった頃

平成20年とか、それよりちょっと前の頃は、歩道から入口の階段に上がる仮設のスロープがあった。 それがあった頃と今の正面入口を比べると、逆に不便になったように見えてしまうが、東側入口にスロープが出来ているのでそちらにまわることになる。

地下の被爆資料展

ハイクの日。 8月19日現在の旧日本銀行広島支店の催し物はというと、「被爆70周年 広島平和記念資料館収蔵資料展 -原爆の絵・被爆資料・新収集写真-」が年度末まで地下一階で開かれている。その月のイベントは下記リンク先にまとめて掲載されている。 広島…

旧日銀広島支店での文化活動

資料館の隣に建つ「旧日本銀行広島支店」は広島市指定重要文化財。「建物全体を市民主体の芸術・文化活動の発表の場として活用する」ことになったのはそんなに昔からではないが、 広島市 - 旧日本銀行広島支店 暫定活用のご案内 入口手前の路上に、開催中の…

迎える坐像

資料館正門からまっすぐ進み突き当たりを右に曲がると展示室入口前に至る。 外から正門の奥を眺めても展示室は見えないが、頼山陽坐像は正面を向いている。 この坐像は平成27年文化の日、資料館としての開館二十周年を記念して据えられた。何もなかった頃の…

試飲会を含む展示

その頼山陽史跡資料館の昨年秋の企画展は酒がテーマだった。 山陽の酒に関する交流、それによってものされた詩画。展示資料には事欠かない。 期間中何回か、その年の「明魂」の試飲会も開かれたので、入口にはその案内看板も立つ。通りすがりに見かけた人が…

門前の看板

複合施設の案内は、表示を工夫しないといつどこで何をすることの案内なのか迷う。 単一の施設で出入り口が限られていれば、案内を見せる位置も要所を絞れる。屋敷跡の門が入口なら、その脇に看板娘を立てておけば間違いない。例えば頼山陽史跡資料館。

情報プラザの入口

その文書館の企画展ポスターの貼られる掲示板は、広島県情報プラザ各施設の案内のためのもの。主に県立図書館と県立文書館と県立産業技術交流センターがある。 kanototori.hatenablog.jp 掲示板の位置は北側入口の脇の脇。駐輪場に近いが、モニュメントのあ…

文書館のポスター掲示位置

県立文書館の企画展はスペースの割に濃密な情報量で、交通とか地図とか、その都度の分野に関心のある人にはとりあえず勧めておかなければならない。 いかんせん階段の下入口とか建物の入口脇掲示板にポスターがあるくらいで、その為に訪れた人以外の目にはと…

広島城内の宣伝場所

広島城の企画展を看板で告知する場所は城跡内(中央公園の一部)に四ヶ所ある。 東側から本丸に渡る土橋の外には護国神社の大鳥居があり、さらに外の歩道に面して1ヶ所。官公庁を行き来する人が目にするかあるいは中国放送。 城南通りに面した南の入口から二ノ…

文字だけのバナー

7年前、平成23年秋の場合。 特別展のスキタイ黄金美術のバナーは、黄金の装飾品の写真が青地に映える。この時配られていたチケットを小型にしたような割引券も同じデザインで、文庫本の栞にちょうどいい。 対して、横に掲げられていたのは所蔵品展の各フロア…

県立美術館の場合

サイトのバナー画像のように、美術館の企画展やイベント情報を来館者にアピールするポスターや横断幕の掲示場所はそれぞれ定番の位置がある。 県立美術館の入口前広場の外周はちょうど柱に挟まれたスペースで企画展を宣伝できる。 5年前の正月に見かけた3種…

入口の掲示と看板

その企画展に関連するイベントの案内は、入口脇の企画展の掲示板奥にいくつもの立て札として目に入りやすくしてある。小中高生が常設展無料というところも強調される。 そのあたりの案内がサイトのトップページのバナーにありそうな目立たせ方で、固定された…

四年前の地図展

同じく福山城公園内にある広島県立歴史博物館。企画展をじっくり見たのは四年前の「未知なる世界への憧れと挑戦ー大航海時代から伊能忠敬、ペリーまでー守屋壽コレクションの粋」だった。 現在開催中の展示と同じ受託コレクションからなる地図展で、世界地図…

福山城の展示

福山に行くと大抵博物館・美術館のハシゴで日が暮れる。 若冲と同じ時期に福山城博物館では新収蔵品展が開催されていた。 展示スペースの中間何層かを使って白っぽい空間に黒っぽい武具が据えられる。 ガラスの奥に絵図や文字があると特に顔を近づける。「大…

鶏の黒と赤

ふくやま美術館に今年見に行った企画展は、「若冲と京の美術」。4月14日から6月10日までの期間開催されたうちの後期を見た。 美術館ロゴも、30周年のロゴも、鶏の口も赤い。 「鼠婚礼図」の一筆箋などを購入。 若冲と京の美術 ―京都 細見コレクションの精華―…

赤いシンボル

そのモニュメント「愛のアーチ」はふくやま美術館のロゴマークにも使われている。 正面から見た姿をアーチ6本と台座の段3本の線であらわす。背景が白でも茶色でも色は赤。 書道美術館のロゴは「美」の字が赤い。

モニュメントの床

美術館正面の空間のシンボルとして最も目立つモニュメントが高橋秀氏の「愛のアーチ」。 公園入口からも赤い平行線が緑の中に際立つ。 実際に近づいて、アーチに覆われた円形の台の中に立ち入ると、ようやく地面に設置された銘板が目に入る。

記念植樹の碑が台形

都市の中の緑がその公園の中心なら、それを表彰する碑は、茂みに隠れて少し文字が見えないくらいがちょうどよい。逆に神社の注連柱などの、語句が主役の碑面が隠れる状態が続いては具合が悪い。 記念植樹に現れる人名が地元に(広島に)関わりある人なら、そ…

福山城周辺地区の中心

美術館正面の通りの脇は、モニュメントの点在する緑地で、「都市景観大賞 都市景観100選」の記念碑が通りに近い植栽の中にある。 受賞は平成8年。当時の建設大臣の中尾栄一の名が載る。背面には受賞理由が載るが枝葉に隠れる部分があり、「都心部の緑豊かな…