環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「戦後復興へのみち」2 中四国占領

ポスターに大きく載っているのは応急住宅と占領地域地図。
連邦軍*1は当初の予定より広い範囲を占領地域として中四国の主要都市に進駐した。
中四国地方の地図には、部隊の展開を終えた昭和21年末の占領軍の配置が書かれている。
オレンジ色で塗られた島根・鳥取・岡山・四国四県は英印軍が進駐。司令部の置かれた岡山には”H.Q British-Indian”とありユニオンジャックと英領インドの旗が交差して書かれている。旗の上には赤い虎のようなものが描いてある。ウェールズの国旗のドラゴンのような格好をしている。
ピンクに塗られた広島はオーストラリア軍が進駐。司令部は呉市の広に、英連邦占領軍*2の総司令部は江田島に置かれた*3呉に。オーストラリア国旗とその兵士の間でカンガルーが踊っている。
緑色の山口県ニュージーランド軍が進駐。司令部は下関。こっちにはキューイがしゃがみ込んで兵士をじっと見ている。

参考

    • 呉市制一〇〇周年記念版 呉の歴史』2002

*1:構成国のうちイギリス・インド・オーストラリア・ニュージーランド

*2:BCOF:British Commonwealth occupation force

*3:一時期江田島