環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

思案橋石標

草津橋の西詰に高札型の説明板が見える。草津の案内図に示された各所に同様の説明板がある。
そのそばに「思案橋」「しあんはし」と刻まれた小ぶりな石柱と、先代の「草津橋」橋名板がある。

その説明板後半が思案橋について。

 草津橋は昭和10年までは「思案橋」といわれていた。
 昔の草津橋ともいうべき思案橋は、現在の草津橋より少し上流の位置にあった。
 城下より宮島、月見の浜、草津梅林、井口の小己斐明神へ参詣しての帰り、人々がこの思案橋あたりにさしかかると、「このまま広島城下に帰ろうか、鍛冶屋町(鷺森神社から慈光寺あたり)で一杯呑んで帰ろうか」と思案したので「思案橋」と名付けたようだ。何とも粋な命名である。
 その石標が橋本家によって保管され残っていたので、橋本氏のご好意によりここに設置した。
草津まちづくりの会

草津まちづくりの会に国土交通大臣表彰 :西広島タイムス
という平成18年の記事中に「今年三月には、老朽化した草津橋の改修に伴い、住民の思いを託した欄干設置や絵の張付けを行政に働き掛けて実現させている。」とある。