環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

記念碑への道

頌徳碑のある高台からは、宮の尾が北に、塔の岡が西に見える。

五重塔の麓から光明院前を通る道に、杓子形の立て札があり、「宮島杓子之開祖 誓真大徳記念碑道 光明院前」とある。

光明院の説明板は、同じ浄土宗の神泉寺の説明も兼ねる。

(略)この寺の裏手は同じく浄土宗の道場坊神泉寺の跡であるが、天文18年(1549)堪阿弥が再興し、昼夜時刻を知らせたので時寺と呼ばれ親しまれた。天明・寛政の頃(18世紀末)島内諸所に井戸を掘り、宮島名産の杓子を創始し民生につくした誓真は神泉寺の番僧であった。