「本」。
ブログの途中でカテゴリを増やしていくのは、なかなか億劫な気分になるもので。さかのぼって追加するのかと思うと面倒だったりで。それはさておき。
前項に挙げた『廣島市地名索引』は大正元年の成立なので、市制施行後の廣島市の沿革には「明治三十七年元宇品町ヲ市ニ編入セリ」があるのみ。それまで「仁保島村」の「宇品島」だった所が「元宇品町」と称されるようになる*1。(仁保村全体の編入は昭和4年)
同書は、凡例に「編纂ノ要領ハ地名辭書ノ様式ニ依リ以、呂、波ノ順序ヲ追ヒテ配別シ」とあるように、「町村」「神社」「仏閣」「河川及橋梁」それぞれでイロハ順に並んでいる*2。
例えば「牛田村(ウシタムラ)」「宇品港(ウジナカウ)」「宇品町(ウジナマチ)」「宇品新開町(ウジナシンガイマチ)」という配列。
「宇品町」の中の字*3もそれぞれ項目となっており、「宇品新開町」のほか、「海岸通(カイガンドホリ)」「中筋(ナカスヂ)」「土手下(ドテシタ)」の項がある。そのほか「御幸通」が一丁目から十七丁目まであることが「宇品町」の項で触れられている。
*1:http://d.hatena.ne.jp/kanototori/20081003/1223041823
*2:復刻版解題に、『大日本地名辞書』は五十音順であり、イロハ順というのがどの地名辞書に依ったのかは不明、とある
*3:あざ