環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

灰皿減少過程

平和公園の川沿いのベンチは桜並木の合間に点々と置かれている。休憩に使われたり、花見に使われたり、昼食に使われたり。

平成24年の5月31日、「世界禁煙デー」に合わせて実施された「一日禁煙日」にあたって、ベンチ近くに設置されていた灰皿を含む平和公園内の灰皿は封鎖された。

側面に封印を兼ねたお知らせが貼られ、この先の6月から一部灰皿の撤去もあることが告知されていた。街中の、灰皿があって当たり前だった風景から、禁煙の注意書きすら珍しくなる環境への過渡期を切り取る光景。

前からあった桜の木よりも、新たに植樹された被曝樹木の方が、周囲での喫煙を控えてくれる効果はあっただろうか。