元和五年*1の文書*2に「阿字名村」の名が見え、その後は地御前村の飛郷となる。
「佐伯郡地御前村国郡志御用下しらべ書出帳」(文政二年*3)の「山川之形勢産業之大概」に、「飛郷阿品・鰆浜と申所是又磯辺谷合ニ而東南向、尤本郷ニ競ヘ候得者水掛宜ク方ニも御座候得共何レ茂潤雨を相好ミ、〜」とあり、地御前の中心地よりも耕作に向いた土地とされる。
阿品の語源として、漁業地に関わる「網」や低湿地等の地形を表す「アシ」が想定され、接尾語として広島湾岸の地名に多い「ナ」(宇品・丹那・日宇那など)が付いたものとされる。