環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「大絵巻展」1(全) 注目された品々

さて、連日*1長蛇の列となった展示を見た人たちの感想は、どのようなものか。全てのページを見て回るのも時間がかかるので、Googleブログ検索で「大絵巻展」を検索して三十数件を見た。
当然ながら、一番の目玉とされ、展示の中盤におかれた『源氏物語絵巻*2』『鳥獣人物戯画 甲巻』『信貴山縁起絵巻*3』の三点が多く言及されている。それを見るために行列に並ぶか、その行列の肩越しにちらりと眺めるか、という二つの見方がある。ほかの絵巻を見るためには並んでいては時間がかかる。逆にこの目玉をじっくり見ようと思った人は並ばざるを得ない。しかしあまり長く立ち止まれない。
満足できない点も多々出てくる。並んだ割に少ししか見れないとか、照明が明るすぎるとか、『源氏』のほかの巻が見たいとか、いろいろある。
四大絵巻物すべてを見たいという衝動は、出光美術館の「伴大納言絵巻展」で叶えられた人が多いようである。
前半の展示で特に感想の多いのは『福富草紙*4』で、他に六道絵の『餓鬼草紙』『地獄草紙』や『病草紙』『華厳宗祖師絵伝 義湘絵』などの衝撃が強い。
行列の後の後半の展示はそれほど混まず、時間の関係でじっくり見られない人が多かったのかもしれない。その中でも、『後三年合戦絵巻』や『堀江物語絵巻』が注目を集めた。
ざっとまとめると以上のようでした。サンプルの方々、感謝々々。


展示が終わってミュージアムショップがあり、当然ここも混雑する。「図録は平常展示館のミュージアムショップにもございます」といったふうなアナウンスがあるも、混むものは混む。

*1:かどうか知らず

*2:蓬生・宿木(三)・東屋(一)

*3:飛倉巻・延喜加持巻・尼公巻

*4:変換して「草紙」と「草子」のどちらが先に出るかの勝負でもある