環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「迄」も使いつつ

「長楽寺観音堂縁起」の末尾を引用すると、
「開基以来三十三年目毎にお開扉礼拝の典礼を現在迄継続し広く世人の信仰の的としている。」
となるものの、ところどころ字体を表示しにくいので補足する。*1

    • 「開基」の「開」は最終画が右へ曲る。「開扉」の「開」はまっすぐ。
    • 「来」は点ではなく繋がって横画になる。
    • 「礼」は「ネ」+「豊」。
    • 「迄」ではなく同訓「まで」の「しんにょう+占」。
    • 「継続」の糸偏下部は点が三つ。

「まで」の俗字が使われている例を探すと、
宮澤賢治の本を読んでいるのですがどうしても読めない&入力できない漢字があった... - Yahoo!知恵袋
という質問があって、Unicode:8FE0で表示できると分かる。写真があるのでここでは入力しない。
ここと同じく説明板(碑文)に使われている例が、
『村主八幡宮の大欅』*2
と、
「長谷検校墓訪問レポート」*3に見える。
あえてひと括りにすると、近現代の文脈。

*1:拡大写真を挙げた方が手っ取り早いが

*2:「時間の輪 中部地方の巨樹巡り」http://homepage3.nifty.com/ibnzeidoun/index.htm

*3:尺八奏者吉村蒿盟のWebページ薫習庵http://www.kunjuan.jp/index.html