先の地図の三つの河川。可愛川の支流「多治比*1川」に注ぐ「後相合*2川」は「山部*3川」と合流したもの。
前項で辿ったように、山部川方面は山部村で、遡ると印内峠を抜けるが、後相合川の源流まで辿ってもその先も相合村。風越山はまだ北にある。そういう後背地を成す地形なので「後○○」。
同様の地名では、『角川地名大辞典34』の「小字一覧」で高田郡をみるだけでも8例。
「後」を「うしろ」と読んでもらう為に送り仮名「ろ」を付すことがある。「後呂ヶ谷」のように。
片仮名「ロ」を付けて検索するとgoogle:"後ロ山"、山形県酒田市の大蕨字後ロ山などが出てくる。
一方、漢字の「口」を付けるとgoogle:"後口山"、「うしろぐちやま」という別の地名が出てくる。もしかするとこの中にもと「うしろやま」だったものが混じっているかもしれない。