環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

才蔵寺のミソ地蔵

広島市東区、可児才蔵を開基とする才蔵寺。
「かにさいぞう碑」を護るようにミソ地蔵が居る。ミソ地蔵の利益として「脳病全快・智能啓発・進学就職・願望成就」と刻まれている。「願望成就」なので、もうだいたいのことは。
才蔵寺の紋は「丸に二枚笹」。像の下の鉢や提灯に幕などあちこちに見える。堂内に記された由来に、

関ヶ原合戦の時は常に鎧の背に笹を挿して居て敵の首級をあげる毎に笹を挿して目標にしたので徳川家康から笹の才蔵の呼名を貰い

死せんとするや(吾れ死せばこの地に埋葬して墓石を建てよ 死後三日内に墓背に竹が生ずるであろう 首より上を病むものはその竹の葉により利益を願えば必ず治癒を得さしめん)と遺言して

などと伝える。