熊野町の東西を通る県道34号は、役場のそばで県道174号と交わり重複する。さらに東へ進んで阿戸別れ交差点で174号と離れる。
34号は黒瀬から安浦に至り国道185号と交わり、174号は熊野盆地を北に進み阿戸を通って上瀬野で国道2号と交わる。
阿戸別れのすぐ北、消防署前を流れる水路は北に流れて熊野川となって瀬野川に至る。
谷中分水界の城之堀扇状地は崖錐の前面が緩かな勾配の扇状地となり、熊野川と二河川の分水界の水源が不明瞭で水田や民家の灌排水路をなし、扇状地の地形面はほとんど下刻されていないところからみて、この扇状地の形成された時期が新しいことがわかる。
『熊野町史 通史編』