環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

坂面大池改修記念碑

国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システムの、例えば1995年撮影の「CCG952X-C5-19」(カラー)を見ると、いかにも工事中といったふうな茶色い空き地がみえる。*1
1962年撮影の「MCG628-C19-12」(モノクロ)のような頃だと、当然筆の里工房もなく、谷の奥まで田畑が連なっている。
三百年記念碑と並んで、大きい方の石碑は平成の整備事業によって大池とその周辺の工事が完工したことの記念碑。

 坂面大池(築堤天和三年)平成大改修工事は、国庫補助に伴う広島県営事業によって、広島県が平成四年四月に着工、平成十年三月に総工費二億二千百万円で完成。
 一方で坂面大池周辺整備については、国庫補助による団体営水環境整備事業を用いて熊野町が平成八年四月に着工、平成十二年三月に完工。 総事業費一億八千万円。
平成十二年四月建立

という裏面の銘文があり、末尾に「発起人」の「元樋守」の名前と「世話人」の「樋守 一番井出頭 二番井出頭 三番井出頭 四番井出頭」それぞれの名前が刻まれている。
池の南端に扉があり、そこの注意書きに


禁止
樋門にさわるな!この水は農業にとって大切です 樋守

とある。

*1:完成後の状態は2005年撮影の「CG20054X-C4-15」など