環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

水量の多少

その神田橋あたりの、普段の少なめの水量だと、広い中州や生い茂る木々が目立つ。


増水時には、堤防まで川面が迫り、木の上部だけ見える。
文政2年の「国郡志御用につき下調べ書出帳 中筋古市村」*1の地形の変遷を述べた項*2で、昔は古川の流路に太田川が流れていたことと、「東大川」への流路変更後は樋門を設けて古川筋への流水を調整していることを説明する。
「最格外ノ出水ノ節ハ比原*3一円ニ水越古川筋エ茂多分水通リ申候」
それでも大水の時は古川筋へ押し寄せることがあるという。

*1:『文政二年高宮郡 国郡志御用につき下調べ書出帳』可部郷土史研究会.1994

*2:「村内土地古今変改之事」

*3:古川の起点