環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

東野と安

堤平神社境内の舟形の手水鉢は、昭和12年の奉納。上面に「奉納」の字があるほか、鳥居近くの側面に細字で世話人や寄進者の名が刻まれている。

名前の上に「安村」「東野」と、その人の居住地らしき地名も載っている。当時のこの場所は「三川村」*1にあたり、「東野」はその中の大字にあたる。
「安村」は西隣の村で、後に「古市町」(三川村の後身)と合併して「安古市町*2となる。地元の村名は省略するということであり、他の村の大字まではわざわざ書かないということでもある。
両村の位置は、アストラムラインでいうと、(中筋・古市)+(大町・毘沙門台・安東・上安・高取・長楽寺)という、東西に長い範囲となる。


現在の中筋駅近くには「安古市町東野」にあった店の案内看板が見られる。