安東六丁目の範囲は鯛之迫川とその西側丘陵一帯を含む。丘陵には安田女子大学や田中山神社*1、佐信神社の敷地が含まれる。
佐信*2神社は大学の南側、丘陵先端の墓地に隣接する。南西部への展望が開けているので石の腰掛けも置かれている。
神社の略歴を記す説明板は平成23年の設置。安芸武田氏以前からの鯛之迫の領主「佐信家」の解説に分量を割くのに対して、拝殿に掲げられている平成8年の「佐信神社来歴」は広島県史の記述を中心とする。
一名「佐乃富神社」であるとか、祭神が事代主神であるといった基本的な情報に加えて、「別の文献では同社はもと小字佐信の田の中にあったものを、のちに山上に祭ったものだという」といった所在地の変遷であるとか、本殿の基礎台に大正九年の刻字があるといった社殿の経歴についての情報は欠かせない（明らかであれば）。
