環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

御手洗川

宮内・串戸と地御前との境をなすのが御手洗川。

藝藩通志』地御前村絵図では「宮内川」とあり、宮内村絵図ではとくに表記は無く、宮内の谷を複数の川が絡まり合っている様子が描かれている。


文化3年の『佐伯郡廿ヶ村郷邑記』の「佐伯郡宮内村」*1「神社寺堂」に天王社の項があり、「前ニ御洗川有、流清しと云々」とある。厳島神社に御手洗川が注ぐようなものか。
文政2年の『佐伯郡宮内村国郡志御編集下しらべ書出帳』*2では「大川」の項目で「御手洗川とも号ス」とある。「野貝原山ヨリ流出」から「御衣尾沖ニ而海ニ入」までの全域を「御手洗川」と呼ぶ感じでもないか。

*1:廿日市町史資料編2』1975 所収

*2:同上