環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

橋が増える岸

元安川にかかる平和大橋は欄干のデザインのために危なっかしい歩道であった。作った当時は普通の高さだったのかもしれない、のだろうか。 新たに上流側に歩道橋が架かる。現場に掲示してあるイメージ図は歩道橋の幅の広さを強調するような人の配置。 下部工…

尾崎川の引込線痕跡

海田市駅から埋立地の方へ敷かれていた引込線の痕跡は、尾崎川と斜めに交わる小さな橋に見られたが、撤去された。 付近に橋は多いので特段の不便はなさそう。

引込線の跡

鉄道と工場の間に引込線があった痕跡は、跡をなぞるようなカーブの道路があるとわかりやすい。(祇園の三菱工場跡 *1) 山口県の東の端、山陽本線の和木駅手前には引込線のあった高い土手が残っているので遠くからも見える。 線路があった頃は国道2号を跨い…

大毛寺川の鉄橋2

白いバラストが延伸区間を新しく見せる。終点駅より先には少しだけ以前のままの荒れた線路が残っているが。 旧河戸駅のすぐ西の、大毛寺川に架かる鉄橋も、橋桁が塗り直されて白い。 以前見たとき*1は赤い色が下地面見えていかにも古そうであった。今も「鐵…

駅跡を挟む

河戸駅跡地は駅舎もホームも撤去され、普通の工事中の線路に資材が置かれている状態。 その線路の東西をフェンスが挟む。東の踏切は廃止され、西の踏切は再使用される。 関連 可部線の白い四角 http://d.hatena.ne.jp/kanototori/20141109/1415545083

駅最寄りだったバス停

荒下県営住宅バス停の前には「河戸」バス停がある。 さらに隣の「中河戸」とはほとんど離れていないが*1、「河戸」のほうが旧河戸駅に近い。今は駅跡ホームも無くなったので、河戸が誓立寺前で中河戸が郵便局前、といった立地。 *1:時刻表でも1分の違いで、…

終点駅最寄のバス停

新駅が開業することで、きっと最寄りのバス停も新しくなる。 現状は「荒下県営住宅」バス停が駅前にあたる。跡地になったあともその施設名を保つことはよくあることで、延伸区間の「高宮中学踏切」など息の長い地名もある。*1 そこを通るバスは飯室・可部駅(…

終点駅の駅名

旧河戸駅より先、大毛寺川の向こうに設置される終点駅は「あき亀山駅」。 安芸を平仮名にすることの不評は多々見受けられるので深く触れないことにしつつ。 可部町勝木にあった「安芸亀山駅」*1の「亀山」は設置当時の村名で、亀山村で初めての駅に対する命…

中間駅を見下ろす

可部バイパスの高架に付属する高架歩道橋*1から、工事中の中間駅の様子が見える。 駅名は「河戸帆待川駅」だそうで、それまで繋げて使われることの無かった「河戸」と「帆待川」*2の文字列にはまだ違和感があるが、何年かすれば慣れはじめるかもしれない。そ…

橋梁が増える

可部線に新たな架線が増えた後、それより高い位置で跨ぐ道路は国道54号の可部陸橋と可部バイパスとがある。 平成8年に暫定開通したバイパスに、新たな橋梁が作られる。今年度末まで「可部バイパス可部跨線橋上部工事」が行われる。 もし電化延伸が無かったら…

架線の準備

可部駅以降は非電化の路線だったので、今度の延伸によって、それまで架線の無かった区間に支柱が現れる。 歩道橋と同じく、それまで見えていた遠景に新たな前景が加わることの違和感と、じきに慣れきってしまいそうな儚さ。

新たな歩道橋

延伸開業後に可部から終点駅までに設けられる踏切は四箇所。 かつての河戸駅東隣にあった踏切は封鎖されるので、地図上の3と4の踏切の間の距離が長い。 封鎖される道の東隣に新たに横断歩道橋が建てられている。既存の歩道橋には国道54号可部陸橋の物と国道5…

もと踏切

かつて踏切だった部分が廃線によってアスファルト舗装の普通の細い道になって、 今度は延伸のための工事によってアスファルトが剥がされる。 将来、それに繋がっていた前後の道路が「踏切の痕跡」として面白がられることが期待される。

新しい柵と道

可部陸橋の先にあった踏切は10月末に封鎖される、と案内図にもしめされている。 それまで通っていた踏切が使えなくなり、四箇所に絞られる新踏切にたどり着きやすくないと回り道が増えてしまう。 それまで線路沿いに道が無かった区間に新たに設けられる道の…

無くなる道

可部以遠が廃線になった後、何箇所かに線路上を横切る道が設けられ、踏切は踏切でないただ起伏のある道に舗装されて年月が経った。*1 この7月から、電化延伸によっていよいよ可部陸橋下の里道は通行止めになった。 それまで道の無かった陸橋直下には線路に…

新たな溝

可部線の電化延伸のための工事により、可部陸橋下の線路とそれと交わる里道は日々新しい姿を見せる。*1 里道の撤去とともにその左右のレールも剥がされ、真新しい土が白く映える。 かつて、線路脇の細い道と田んぼの間の水路にも蓋はなかったけれど、今はも…

溝の上

道路脇の水路が整備されて蓋(グレーチング)の上を歩ける状態は、歩道が広くなって安心感が得られるものの、やはり本来の路上よりも滑りやすく穴に引っかかりやすくグラつきやすい。 はなから溝に蓋がなければその上を歩こうという気も起きない。 溝の上の空…

道路脇の水路

道路の幅が広がって、その脇に真新しいU字溝が設置されている。 道路に隣接する土地が、道路が広がる以前は何があったかがわからないくらい、工事後にあらわれる風景は一変したものとなるけれど、時がたつといつの間にか当たり前の風景になっている。草が生…

細い車輪のあと

三篠川沿いの平地には水田が広がり、大土山などの緩斜面には石垣で固められた棚田や畑が谷を覆う、 と、昔ながらの風景がそのまま残っているわけではなく、道路は舗装され、用水路は蓋がかぶせられ、石垣はコンクリートで平らになって、なんだかんだで歩きや…

坂村の獣

写真はたぶん猫の足跡。 坂村の「物産」の部の獣之類には16種類ある。 鹿 猪 狼 兎 狐 狸 マミ 猿 貂 鼬 獺 猫 鼠 犬 土龍 スズカネ と並ぶ中の末尾「スズカネ」に注記がある。 俗唱ニ存不申候是モ土中ニ居申シ候土龍ニ似又ハ雛ニモ似寄リ申候 他の注記にあ…

寺山の案内図

坂の東部の寺山地区の中央部にある「寺山口」バス停にその案内図はあり、細部を読むには上下に大きすぎる気がするものの、意外と傷みは少なかった。 地区の動物のイラストの上にはミツマタなどの植物も載っている。 「書出帳」物産の末尾には「売買ニ相成候…

ホタルの里

「坂村」は同じく高田郡でも水系の異なる三篠川流域の上流で、豊田郡と三次郡(文政期当時)と隣接する。 そこの「書出帳」はどの部門も記述が詳細で、物産も名前だけでなく注記がたくさんある。 「魚龞之部」には「山椒魚」に「所俗はんざきと申候」と添え…

昆虫とその他

吉田村の隣、相合村の「虫之類」の記述は次のよう。 蜂 〓 蛍 蝉 百足 蚊 虻 守宮 蠅 機織 松虫 鈴虫 蝶 とんぼ 蟇 螻 蛭 蟷螂 蜘 蛙 蟻 この時代の分類として、当然ながら昆虫に限らず広く列挙してある。思いつくままに挙げたのか何か配列に意味があるのか…

村の獣

そういった「鳥の類」の前後には「獣の類」が載っている。 入江村近辺に絞ると、 中馬村と長屋村と佐々井村では筆頭に「鹿」が書かれる。なぜか桂村では鹿が無く、載っているのは「兎 狐 狸 猫 犬 いたち 川うそ 鼠」。

鳥の類の記述

さらに川下の甲田町甲立。 国道から智徳橋を渡ると甲立駅に通じる。 橋からどちらを眺めても鷺が点々とたたずんでいる。 村ごとの『国郡志御用ニ付下調書出帳』の「物産」「鳥の類」を並べると、同じ江の川沿いなのでだいたい似通っているが、山の多い村なら…

常友から見る対岸

吉田の入江から新可愛川橋を渡ってから、三次市の秋町までの区間は、国道54号は江の川を渡ることなく北側・西側を通っている。その間も川は蛇行を繰り返していて、国道に接したり離れたり。 一本木のバス停の先、吉田町常友で国道に近づいた江の川は対岸の吉…

川の中と上の動物

合流点付近の川の中は、広い河原と散在する中州に草木が生い茂っている。堤防上の国道から川の方を眺めても木の枝に視界が遮られる所も多い。 悠々と飛び交う鷺の住処もあるだろうし、川のど真ん中で甲羅を干す亀の寝床もあるだろうし、身を隠せる場所は多い…

化粧面

簸川と江ノ川の合流点の少し上流、簸川南岸の堤防に排水樋門が設けられている。 「化粧面排水樋門 1986年3月」とある。昭和61年。 芸藩通志の勝田村絵図にも山裾のあたりに「化粧面」と書かれている。 神奈川県に「化粧面谷」という地名があるようなので、地…

合流点

江ノ川本流は土師ダムを経て簸川と合流したところから東へ流れる。 合流する支流の簸川は、芸藩通志の勝田村の記述中では「上根川」と呼ばれた。 同絵図では東隣の長屋村が合流点周辺に入り込んでいる。 関連 簸ノ川 http://d.hatena.ne.jp/kanototori/20100…

入江から勝田へ

江ノ川沿いの道をたどって西へ進むと、川に山林が迫る合間を縫う。 江ノ川と簸川の合流点で、旧吉田町と旧八千代町の境となる。