環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

坂村の獣


写真はたぶん猫の足跡。


坂村の「物産」の部の獣之類には16種類ある。

鹿 猪 狼 兎 狐 狸 マミ 猿 貂 鼬 獺 猫 鼠 犬 土龍 スズカネ

と並ぶ中の末尾「スズカネ」に注記がある。

俗唱ニ存不申候是モ土中ニ居申シ候土龍ニ似又ハ雛ニモ似寄リ申候

他の注記にある「俗唱ニテ本名不知申」と同じ意味だとすると、普段呼び慣れている名前が他地域では通じにくい方言であるという自覚はあるらしい。
「広報しょうばら」の2015年8月号に「比和自然科学博物館」の「モグラシリーズ」の連載があり「ヒミズ」が紹介されている。*1
広島県北部ではヒミズのことを「スズカネ」や「ツツカネ」と呼んでいたようです。」という方言が紹介されている。
向原は北部とも南部とも言いにくい位置だけれど。