環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

企画展

「被爆建造物の声なき証言」

一方、広島市立中央図書館でも被爆建造物に関する展示があり、期間は7月29日から8月17日。 展示内容については図書館のサイト内に http://www.library.city.hiroshima.jp/info/topics/0807syogen.html 資料目録のPDFもある。 被爆建造物と当時の被害 爆心地…

「被爆建造物は語る」

場所:広島平和記念資料館地下1階展示室 期間:2008年7月24日-12月15日 ここの企画展はいつもパンフレットが充実の内容で、只で貰ってしまっていいのかいなというくらいのページ数で。 まあ、資料館のサイトで過去の企画展の資料が見られるので構わないので…

「吉川広家展」

ぎりぎり会期中、か。 場所:吉川史料館 期間:3月13日-6月15日 展示資料:全期間あわせて33点 関ヶ原前後の文書がいろいろあって、まさに渦中の人 「徳川家康書状」慶長5年 「黒田長政書状」慶長5年 「吉川広家書状案」慶長6年 8箇条にわたる申し開き 毛利…

「絵図になった風景」2 鹿ぞなくなる

江戸時代に描かれた『芸州厳島合戦之図』は、厳島神社社殿の周囲三方と東方の海岸に鹿の絵がある。山中には毛利軍を示す赤い幟が、宮尾城と相対する塔の岡には陶軍を示す幟が一つ。 大正四年写しの同じ合戦図では鹿は省略されている。 もちろん無意味に描か…

「絵図になった風景」1 街道の強調

「芸州郡山城之絵図」は縦長で、「郡山御城」を中央上部に置き、上は宍戸氏の五龍城、下端は長尾城・桂城・志路城・福原城までを配置した絵図。 毛利輝元の頃の家臣名を記している。 郡山城の麓は、太くL字形に表現した街道に沿って家並が描かれていて、この…

「絵図になった風景 -毛利の城から村・町まで-」

場所:安芸高田市吉田歴史民俗資料館 期間:4月29日-6月29日 展示資料:30点 大きく分けて三種類。 郡山城とその城下。『郡山城中心一円図』『郡山城・五龍城図屏風』など。 毛利元就に関わる合戦絵図。『毛利元就公雲州富田月山合戦図』『芸州厳島合戦之図…

秋の名品展

写真は昨年秋の宝物名品展のときの目録。 期間は10月27日から11月25日。 『平家納経と染織』と題して 平家納経から七点。 無量義経 法師品 第十 勧持品 第十三 随喜功徳品 第十八 妙音品 第二十四 紺紙金字法華経 巻一 紺紙金字法華経 巻八 染織のうち、江戸…

霊宝館扁額

大聖院境内。 石像と橋を通り過ぎて扁額「霊寶館」。 「仁和寺門跡令宜」とあって、48世の書。 現在、京都の仁和寺霊宝館では春季名宝展を開催中。 期間:4月1日-5月25日 と、思いつきで企画展紹介。

「かもじとかつら」 髢之碑篆額

矢野駅の向い、または尾崎神社の麓。 「髢之碑*1」と「戦役記念碑」と「甘藷之碑」が並んでいる。 大正四年建立の髢之碑は当時の県知事寺田祐之の題字。 「髢」の配置は「長」が左半分、「彡」が右上、「也」が右下。 石碑全体の拓本が郷土資料館で見られる。…

「かもじとかつら」 宮下川・矢野川

髪を染めたり油を落としたりで川の水が欠かせなかった立地条件。 矢野駅のすぐ東の宮下*1川と、さらに北の矢野川に残る洗い場跡。コンクリートの台が二本。 写真は駅の近く、極楽橋の下。この橋が新しくなったのが平成11年3月。 *1:みやげ

「かもじとかつら」

場所:広島市郷土資料館 期間:平成20年1月12日 - 4月13日 主な展示 かもじってなあに 安部玉腕子『当世かもじ雛形』(パネル) 材料の人毛・動物毛・人造毛 かもじの里「矢野」 かもじの里マップ(パネル) 北尾土取場跡採取の細末土 輸出用包装紙 第五回内国勧…

「阿部正弘と誠之館」 福山藩の弘道館

前項を書いた時点で、 「はてなの茶碗-[文字] 弘道館」http://d.hatena.ne.jp/funaki_naoto/20070504#p1 を既にブックマークしていたことをすっかり忘れていました。OTZ。 嘉永に阿部正弘が開いたのが誠之館で、それ以前、阿部正倫が天明六年*1に開いたのが…

「阿部正弘と誠之館」 阿部正弘立像

誠之館の「訓戒之語」に記した署名は「阿正弘書」とあって、「弘」の「ム」が「口」の形なのが壮年の頃の筆跡の特徴なのだそうな。 一方、徳川斉昭揮毫の「誠之館」扁額は、「之」の字の終画がうねうねしている。 徳川氏は「源朝臣」でも阿部氏は「阿部朝臣…

「阿部正弘と誠之館」 阿部氏歴代

阿部正邦の書「高き屋に*1」の和歌に始まる歴代藩主の書画が並んでいて、絵では東方朔や白鷹など。 10人の藩主は順に、正邦・正福・正右・正倫・正精・正寧・正弘・正教・正方・正桓。 それぞれの関係を系図で見るにはwikipedia:阿部氏 (徳川譜代)を。 福山…

「阿部正弘と誠之館 没後150年記念」

場所:福山城博物館 期間:平成19年10月6日ー11月25日 項目 阿部氏の福山入城 歴代藩主の学芸 阿部正弘の治績 藩校弘道館の設立 藩校誠之館の教育 藩校の教授たち とりあえず、今度図録を買いに行く。

「第三十八回新春書道作品展」

そしてこちらが昨年の、所蔵品ではない方の書道展。 この展示のための作品なので題材も新年を寿ぐ和歌や漢詩が選ばれていて。計38点 たとえば、 青門日暖塵光動 紫陌花晴風色來 や 新しき 年の始めの 初春の 今日ふる雪の いやしけ吉事 など。城内の護国神社…

「新春書道展」

広島城といえば、ちょうど今の企画展が「新春書道展」で、昨年までの「新春書道作品展」とは違い広島城の収蔵品から書を展示しているのでした。 場所:広島城天守閣第四層 会期:平成20年1月3日ー2月3日 新聞記事もあって、 「藩主や頼山陽の書を参考に」中…

「撮っとこ!広島城」5 初代の頃の名所

展示された昭和9年*1の廣島名所絵葉書には、新天地・饒津神社・大本営跡・高等師範学校・御便殿・泉邸・広島駅・武徳殿・戦勝記念碑・広島城、の写真が使われている。そして11年後に大方が崩壊。 大本営跡の前に被爆樹木のクロガネモチが立っている。 プレー…

「撮っとこ!広島城」4 二代目建てて講和条約

昭和26年、体育文化博覧会の会場として仮設の天守閣ができて、国体の終了後に解体。 展示の写真が賑々しさを伝える。 国宝天守崩壊後の石垣のみの写真、天守の前に架かる鯉城橋の写真、お猿の電車の写真。 二代目については 「広島城ホームページ」 内の 「…

「撮っとこ!広島城」3 復元ブームの三代目

昭和31年に広島市民球場建設に伴って、本丸に護国神社が移転。 昭和33年に広島復興大博覧会が開かれた。第三会場が鉄筋コンクリートで復元された天守閣。 展示された写真では、 建物の無い天守台の写真から、天守閣建設中の写真、護国神社前に集うバスなど博…

「撮っとこ!広島城」2 今を伝える城景

例によってはてなフォトライフで「広島城」の写真を検索。世界遺産に比べてちょっと少ないが。 http://f.hatena.ne.jp/keyword/%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%9F%8E展示に応募されたほうの広島城は色とりどりで、天守を彩る桜・月・新緑。天守だけじゃない、復元さ…

「撮っとこ!広島城 -未来に残そう広島城の姿」1

今年の3月11日の中国新聞に、 中国新聞 地域ニュース-広島城の写真収集に協力を という記事が載っていて、来年の天守閣復元50周年にむけた活動を紹介している。 リンク切れの記事をリンクするなと、ごもっともで。 新聞本紙にあたるか、または、その記事をブ…

車窓から天守が見える範囲

天守閣から北東の辺りに新幹線の高架が見える。 昔は山陽本線を己斐・横川・広島と通り過ぎる際に右手に広島城が見えていたが、今はビルが建ち並んでいてその合間合間で見えるのみだ。というようなことを宮本常一が書いていて、 それは雑誌『あるく・みる・…

「春の彩り 櫻コレクション展」 内も外も桜

場所:広島市江波山気象館 期間:平成19年3月24日-4月22日 遅咲きか早咲きか知らないけれど、見て歩く頃には葉桜だったような印象の今春。 市郷土資料館の「広島の遺跡を掘る」を見てから江波山気象館に移動。ということで着いたときには閉館近いので駆け足*…

「器物に見る紋章・文様」5 中の人などいないので

安芸吉田*1のマンホールの蓋は、上部に「百万一心のまち」と鋳込まれている。 碑文の字体と同様に「百」は「一日」に、「万」は「一力」に分割。 ついでに「一心」を一文字にしたいところだけれども難しいので、 「芯」にすると「二十心」となる。 二十も芯…

「器物に見る紋章・文様」4 独逸んだと喞筒す

「レンガ積みによる文様」として、広島市水道資料館建物(ドイツ積み)と広島市郷土資料館建物(イギリス積み)が例示される。 積み方の違いに加えて、色の配置によっても見え方はいろいろ。関連:http://d.hatena.ne.jp/kanototori/20061228/1167312909

「器物に見る紋章・文様」3 おもだった沢瀉

毛利氏の紋は一文字に三つ星だけではなくて抱き沢瀉もあるので*1、展示の鎧櫃の側面に二つの紋が大きく付いている。 おとなり備後福山藩の水野勝成の銅像にもオモダカの紋が見える。 *1:桐も下賜された

「器物に見る紋章・文様」2 きりたちのぼる安芸の広島

真宗の広まっている地域でよく見かける紋は「下がり藤」。だから「藤」のつく苗字が多いのか。 曹洞宗の洞景山聖光寺と広島山瑞川寺が合併して広島山聖光寺になって、今年で42年。 縁起に「瑞川寺の寺号は瑞川霊園 洞景山の山号は 禅庭の「洞景苑」として そ…

「器物に見る紋章・文様」1 巴蜀に似て

市章にしても校章にしても、家紋の意匠を受け継いでいれば統一感と個性を発揮するようで*1。 三次市の旧市章は、江の川水系の集う様を象徴する三つ巴の変形。 広域合併後の現市章は「M」を元にしたマーク。 *1:断言はしない

「器物に見る紋章・文様」

場所:広島市郷土資料館 期間:平成19年1月20日 - 3月25日 展示資料 文様 軒平瓦(佐伯区中垣内遺跡)-唐草文様 振袖-波・鹿の子・七宝 飾り櫛と簪-鱗文様 マンホール蓋の缶バッジ-各自治体のデザイン 紋章 鎧櫃-一文字に三つ星・抱き沢瀉 化粧盥-違い鷹の羽 ネ…