厳島の主峰を弥山といい古くから信仰の対象であったという。
多く「弥山(彌山)」と書き、由来を仏教に求めて須弥山の略というものもあれば、「御仙」と書く場合もあり、尊称としての「御」であろうともいう。
「弥山の山岳信仰」*1に、「文部省の天然記念物指定名称は「瀰山原始林」である」とあるので、文化庁の国指定文化財 データベースを見ると、確かに「瀰」が使われている。「濔」と同字で読みはデイ・ビ・ベイ、水のみなぎる意。
天然記念物の解説文には
瀬戸内海ノ島嶼中日本西部南部暖地産ノ樹種ニ富メル原始林トシテ他ニ比類ナキモノナリ
とある。海中に木のみなぎる山であるとさ。
写真はフェリーから撮ったもの。『厳島信仰事典』P227の弥山の写真よりも北寄りだがだいたい同じ*2。