まったく無名の年号*1と比べれば格段に著名な元号たち。
出土の銭貨は「開元通寶」「元豊通寶」「元祐通寶」。中世は唐・宋・明など幅広い時代の銭貨が輸入や模造されて流通した。
広島市文化財団の「広島市埋蔵文化財データベース-倭国-」で遺物台帳から銭貨*2を探すと、佐伯区五日市の有井城跡の物が見られる。写真と拓影もあるので文字の書体の違いもわかるものもある*3。特に「元豊通寶」が行書や隷書が見える。
有井城出土のもので、主に北宋の年号が鋳込まれた銭貨が14種類。年号の古い順に並べるとこのようになる。
おなじく五日市の串山城遺跡に「淳煕元寶*4」も見える。