環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

不動の法燈

その「法燈」と刻まれた石灯籠は福王寺*1の参道(不動坂)にあって、弘法大師御入定1100年にあたって建てられたのはこの項http://d.hatena.ne.jp/kanototori/20070430/1177943233と同じ。
真言宗の法燈は恵果から空海へ。

經範の『大師御行状集記』に、この時玉堂寺の僧珍賀といふ者が、再三この傳法に不平を唱へたと申傳へて居るが、隨分有り勝のことであらう。海外から留學に來た一僧侶が、僅々二ヶ月にして、衆弟子を越えて、法燈繼承の大名譽を負うたことは、確に一部の者に奇怪驚愕の念を起さしめたに相違ない。是に由つても大師の資性の如何に非凡であり、また惠果阿闍梨の大師に對する信任の如何に深大であつたかを、想見し得て餘あると思ふ。
大師の入唐 桑原隲蔵

というような講演があったのが大正10年。