環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「みちる」意の「えい」

神仙の島として厳島を「蓬莱・方丈・瀛州」になぞらえたり潮干狩りしたりする。
「臨瀛岡」の説明板は「臨えい岡」となっていて、その場ですぐには「瀛」の字を確認できない。ルビを付けつつ交ぜ書きとは恐れ入る。
この文中にあっても、字が小さくて字形がわかりにくいので、拡大画像がこちら(文字画像上)。
ヤドカリの象形に姓を表す「女」を配置したもの(文字画像中)に、「大海」の意味を表すためにさんずいを付ける。「女」の部分が「貝」の「贏(文字画像下)」の字もあって「あまる。みちる。」の意。


「瀛」が難しいなら類義の「盈」に替えて「臨盈岡」。やっぱり違う。

参考

白川静『字通』平凡社