環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

満願寺跡と木々

その和歌については、『藝藩通志』巻百五十、藝文に二首収録されている。

満願寺にて、つはきを見て
面かけは、深山木なから、花そとも、今朝しら露の、玉椿かな、
梓弓はるのひかりの、玉つはき、いく世もおなし、盛をや見ん、



寺の創建については、平成三年設置の説明板に「寺伝によると天平十二年(七四〇)に行基菩薩が当地にこられ、可愛川釜ヶ淵で、小さな観音を得られ、自ら大きな千手観音木像を彫刻し、満願寺を建て、これを安置したということに始まる。」とあり、

古めな説明板の方に「この寺の千手観音は吉田清住寺にあり」とある(消えかけの字)。

麓の少年自然の家が設置したポイントの一つでもあり、「安芸高田市の「木」は「さくら」。では、(略)」といった問題が示されている。