環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

根野地区土地改良記念碑

八千代町のうち南部の向山・上根・下根が根野地区(旧根野村)で、簸ノ川流域に湿田を抱えていた。

上根村 (略)村中地高けれど、多くは、渟田なり、中にも、横田新田國王などいへる所は、泥濘尤深く、其底測がたし、土人耕作に苦む、俗傳に、此邊昔は大澤にて、大蛇の所栖なりしといふ
藝藩通志』巻六十四 安藝國高田郡二 村里


昭和14年に大和池築造にとりかかるが戦争で中断、戦後に土地改良区を設立し、根野村・八千代村・八千代町を経て事業が完了した。「膝を没する湿田も大農機耕作可能となり反収も倍増し区民の感激眞に絶大と謂うべく」とある。