環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

千貫清水の碑

「弔古誌」は、その冷泉の記述に続けて石碑の銘文を紹介している。

道端ニ野面石ノ表ニ此下川岸ニ千貫清水アリ翠木臨山岸、石泉湧清冷、人間炎暑苦、一掬熱初醒 裏ニ文化八年夏日三上輝親三上安秀トアリ


訪問時には真新しい石碑だったようで、今目にする碑文も読みやすい。漢詩のあとには「石亭野人誌」とある。
説明板にも「なお道端の石碑は一八一一(文化八年)にこの地の先人三上輝親・安秀が「千貫水」の所在を示すために建てたものです」と言及がある。