その入口側の「願主 當村 種村立斎」の標柱が謹直で彫りの深い刻字であるのに対して、奥の「本邑 香川道順敬立」の標柱は流麗で濃淡の差の強い彫り方。書体の違いだけでなく、願主部分の様式も意識して変えてあるのだろう。 浅い部分は読み取りにくくなって…

西に向かって細長くのびる参道の入口に、「二柱屹乎表道」「群黎肅然起敬」の注連柱（標柱）が立っている。古典の中に徳目や神威を込めるのではなくて、「二柱」が高々と聳える様子の誇らしさが表明されている。 文久2年*1のもので、石鳥居の宝永と比べると…

下賀茂神社の境内には各種の石造物が立っていて、その中で一番古いものが（一部補修されているものの）参道の石鳥居で、右の脚に「寶永二年*1 酉八月吉日」とある。 「施主 當村中」の「當村」は「賀茂郡下野村」のこと。*2さらに下に尾道の石工の名がある。…

竹原市の前身の「竹原町」は、現在の市の範囲から忠海を除いた範囲にあたる。 竹原市のプロフィール 昭和33年の市制施行からさらに遡ると、昭和27年*1の竹原町と下野村の合併以前が「竹原町」（旧称「竹原下市村」*2）の最小の範囲となる。 下野町にある下賀…

そんなふうに、市内中心部は「中央」「塩町」「本町」「田ノ浦」の住居表示が行われているので、それまでの町名であった「竹原町」はそれらの周囲を取り巻くように残っている。 少し古めの表示の中には、中央と田ノ浦の間にある陸橋*1に「竹原市竹原町」とあ…

官公署と商店の「中央」に対して、呉線を挟んで南隣の「塩町」は工場と住宅の集まる町。どちらも塩田の跡地が転換された地域。 市役所前に「塩田あと地」の説明板がある。なぜ「あと」が平仮名なんだろう。 1930年（昭和5年）第一次塩田整理により95ha余りあ…

本川東岸の寺山山麓が「本町」1〜4丁目*1で、市役所近辺の駅前市街地が「中央」1〜5丁目に区分されている。 国道432号と県道竹原港線を境に、本川寄りに一・ニ・三丁目。賀茂川寄りに四・五丁目。 住居表示のプレートには丁目ごとの小さな地図がついていて*2…

国道432号は国道185号との交点を起点とする。それ以降の竹原駅・竹原港への道は wikipedia:広島県道246号竹原港線となる。 竹原駅ホームに掲示されている市内案内図に「竹の並木道」とあるように、市役所近くの歩道の植え込みには孟宗竹が立ち並んでいる。 …

西条駅前のバスのりば*1では、4番乗り場に竹原方面への路線バスが出ている。 上三永・田万里を経て国道432号を通るだけでなく、安芸津を経由して竹原駅に至る便もある。 「中通」や「新開」といった市街地北部のバス停を見ると、竹原駅への便*2だけでなく、…

国道432号は竹原市の中心部を起点とする。 東の本川と西の賀茂川の間をまっすぐに通る。 東を上にした案内図の真ん中に432号が太く描かれる。本川沿いの古くからの町並みに対して新興の市街地を通る南北のバイパスにあたる。 高低で色分けされた竹原市全図*1…

世羅・甲山の市街地を東西に抜けるのが国道432号で、北の山寄りを通っていた旧道から、芦田川寄りのバイパスに移っている。 学校や文化センターなど公共施設が近い旧道に対して、バイパス沿いには各種の小売店舗が並びつつある。 平成11年に策定された「広島…

世羅台地を蛇行しながら西から東へ流れる芦田川。大和町蔵宗（現三原市）に発し、世羅町・府中市を経て福山市で瀬戸内海へ注ぐ。 『芸藩通志』では世羅郡部分（上流）を「大田川」とする。その当時の村で言うと、別迫・青近・伊尾・松崎・小谷・川尻・小世良…

『芸藩通志編集資料 世羅郡下調べ書出帳集成』*1から、井折村の河川を見ると、 一 村内谷川 弐筋 住屋川幅川上三尺川下五尺、水源村内助迫より流出、村内五丁三拾壱間流レ、川下本郷村板屋川江落申候、但シ砂川 （略） とある。この住屋川の流れる皆済谷は、…

map:x133.040392y34.587586:hybrid:w450 消防署北部分署自体は大字「西神崎」にあるけれども、西神崎の大半は芦田川より南に位置し、世羅町の中心部は西の「寺町」と東の「本郷」が入り交じりつつ市街地を成している。 消防署バス停の西隣は「寺町」で、東隣…

世羅郡世羅町を通る路線バス「河内駅・甲山線」*1に「消防署」バス停がある。 芸陽バス株式会社 ここでの「消防署」は三原市消防本部の北部分署のことで、大字「西神崎」に位置する。世羅町内にはほかに世羅西出張所がある。 三原市消防本部ホームページ 道…