環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

花火の日の神社

花火は見物で神社は見学か、いや参拝か。 昨年の宮島水中花火大会は8月26日。日の高いうちから場所取りの人で溢れている。 潮の引いている時間は社殿と大鳥居の間の浜にも人が大勢。それは平常のこととして、 社殿に陣取って花火を見ることはできない。入口…

脇見注意の看板

そういった電飾が大通りいっぱいに展開するため、歩道の端に置かれた看板は車道を進む車に向けて「混雑防止のため車両からの見学はご遠慮ください」と注意を見せる。「見学」というよりは「見物」だが、丁寧な言い回しを選んだのだろうか。

月光の下の日光

通りかかったのは満月の頃だった。 大通りの歩道の交差点角にソーラーパネルが置かれていて、手前の看板の「solar illumination」が電飾で縁取られている。 パネルの下に小さな説明文がある。これのフル充電によって樹木装飾のLED2000球を5時間点灯すること…

フェニックスが一基

対ではないが、近い時期に鳳凰門と同じような翼を見た覚えがあった。 11月末から年始まで開催された「ひろしまドリミネーション2017」。年を跨ぐので2017年度のことだろう。 平和大通り北側のDエリアのテーマが「ビッグレッドツリー」*1。広く枝葉を伸ばす木…

庭の中の門

浄土苑の真ん中に立つ「鳳凰門」は元は門の役割通りサボテン園の門として昭和42年に作られた。 門の内側に耕三寺所属の仏師と絵師の名が載る。それぞれ制作と彩色を預かる。担当絵師の日本画家「萱島青潮」でweb検索するとオークションに出品された鶉の絵な…

山門と月光門と

公道に面した正面入口は国登録有形文化財の「山門」で鋼鉄製。 同じ道路に面して東寄りにもう一つ「月光門」がある。こちらには「耕三寺書院」の表札があり通常の入口ではないので閉まっているが、年賀ということで開いていた。 道路の向かい側は「浄土苑」…

入口は脇

入口の山門をくぐって中門の先の右手に受付があり、そこで入場券を受け取ると、正面礼拝堂左手にある入場口を通って中に入る。 出口はは同じところではなく正面を通るが、車椅子等は入場口と同じところを通る。

出口専用

千仏洞の入口は本堂と多宝塔の間にあり、出口は救世観音像の足元に近い。横穴のようなゆるやかな入口を進むうちにいつのまにか本堂の下を潜って反対側に出る。 この順路を辿ると大観音像の先に未来心の丘へと通じる。本堂の後、千仏洞入口へ行かずに左手に向…

うねる千仏洞

本堂背後の地下に構築された千仏洞は階段を下りて歩くので、薄暗い中足元を注意しながら上下左右を見巡ることになる。 地獄、六道などの絵解きの道は平坦な坂で、それ以降の溶岩作りの羊腸の小径との対比が鮮やか。

門の緩傾斜

そこに至るまでの境内にも、車椅子の通れるスロープが巡らされている。 諸堂宇に上がるには段々があって、すべてスロープが通じているわけではないが、山門や孝養門など中心軸の入り口には小さなスロープが上下していて、大きな段を跨がずに済む。

エレベーターへの誘導

耕三寺本堂背後、南西方向に開かれた「未来心の丘」への案内表示は断続的に矢印を向けて誘導する。 説明板にも、階段の麓にもエレベーターの案内がある。往復の所要時間として10分から15分との案内も。それまであるいた境内伽藍の密度からするとちょっと…

スロープもある

入口近くに配置された月天の「天猫」から、頂上の日天の「光明の塔」へと、大理石の丘をひたひたと登る道は歩きやすい。すべるでもなく急峻でもなく、人が多くなければふらふらとゆったり歩ける。ただし頂上付近では所々に階段や段差は避けられない。どの方…

丘の中心

というふうに丘の周囲を眺めるのも未来心の丘の楽しみ方の一つであると、現地備え付けのチラシにも書いてある。 お気に入りのモニュメントを探して写真を撮ったり、眼下に広がる瀬戸内の風景を楽しんだり、お好きなスタイルでお過ごしください。 とはいえ、…

瀬戸田の南

未来心の丘の頂上から西、北、北東にかけて海が近く、隣り合う島々が見渡せる。 転じて南側を見ると島の内側で、近景には目立つ建物もなくなだらかな丘に畑や家並みが広がる。 さらに奥に霞んで見えるのは生口島南端に近い観音山とそれに連なる山々。

遠景に因島

方角を北東に向けると、麓の耕三寺伽藍の屋根や観音像の巨軀が近景にあり、 わずかに見える海は生口島と佐木島の間の水道で、二つの小島がポツンと浮かんでいる。 海の向こうに広がる山並みは因島。

高根島と大三島

高根島の南部はなだらかな山裾に柑橘畑が広がっている。海岸沿いを県道が取り巻く。 高根島左手の奥には愛媛県の大三島北部が見える。海岸の人工物には盛港の防波堤やツネイシの太陽光発電所があるのが目立つ。

南東から見る高根島

生口島の耕三寺背後(未来心の丘)から高根島を眺めると、両島を結ぶ高根大橋(こうねおおはし)のオレンジ色が目立つ。 広島県のサイト内の紹介ページ*1に、柑橘栽培のさらなる振興を願ってこの色が選ばれたとある。では瀬戸内海の橋はみんなオレンジ色になりそ…

高根島北端

生口島と須波の間に高根島がある。 本州(須波)に一番近い岬が「押寄鼻」で、1.3kmくらい離れている。岬の上40mほどの高さのところに灯台がある。 その西隣りには深い谷が南北に走り、島の山塊を二分している。その谷の口の入り江には造船関連の工場が屋根を…

瀬戸田の島影

同じ位置から東に見えるのが佐木島で、南には高根島。その間の奥まった位置に広がるのが生口島。 三原港や須波港と通じる「沢港」のある市街地が瀬戸田町(現尾道市)の中心部。朝日を浴びる時間はぼんやりした海岸線が、夕方見ると造船所のクレーンが林立す…

鷺浦と幸崎の間

温泉とホテルの建物の間にある電柱を見ると、電気と通信に現在地の地域名「須波」が使われ、NTTの「(中光)」の柱には「三原幸崎〜鷺浦」の表示が見える。佐木島にも「須波」があるので混ざってたら気づかない。 ここから海沿いに西に進むと「幸崎」で、対…

島影と日の出

皇后八幡から南へ1kmちょっと。須波ハイツ入口に位置する温泉宿の「みはらし温泉 夢の宿」からの眺めもまた海と島が眼前に広がる。 対岸の佐木島の南側から登る日の出がだんだんと水面に照らす光を強めていった。 初日の出ともなると、宿の麓の国道沿いに多…

参道から見える両側

皇后八幡宮の遥拝所から見える海の方向は、木々の間に限られて広くないが、 参道の跨線橋からは眼前に広がる海と向かいの島々がよく見える。 案内図にあるとおり、左手には須波港が近く、右手には公民館と寿恵広(ホテル)の建物が目立つ。

階段&迂回路

その鳥居の立つ参道入口は呉線と国道の間にあり、そこから始まる階段は呉線を跨ぐ跨線橋で出来ている。 駐車場が参道脇にあり、「須波皇后八幡神社」への案内図の看板が設置されている。階段を上り下りせずに車で直接社殿裏側まで辿り着くための道筋が示され…

八幡宮&厳島

豊田郡須波村の『国郡志御用につき下調べ書出帳』には、上須波と下須波の氏神として左坐に「皇后八幡宮」右坐に「厳島大明神」の名を載せる。左坐の御神体は「金紙幣」、右坐の御神体は「白紙幣」でそれぞれ三柱の祭神を載せて対になる。『芸藩通志』では「…

330kmの彼方

伊勢社の場合、八幡宮や天満宮のように地元の地名を冠した名称の「○○伊勢神社」はあまり見かけなくて、あくまで伊勢にしか神宮はないのだなと。 三原市の須波に位置する皇后八幡宮には、「神宮遥拝所」が設けられている。平成28年設置と新しい場所だが、この…

伊勢社2ヶ所

お伊勢さんの勧請された所では単に「伊勢社」または「伊勢神社」と表記される。 安佐南区八木で国道54号脇の丘の上に立つ「伊勢社」は近年境内が整備されて見晴らしがいい。 あき亀山駅を見下ろす安佐北区亀山南の「伊勢社」は近年「長井ふたたびの宮」の名…

浜の明神社の扁額

可部駅近くの明神社は舟入堀前に厳島神社を勧請した社。 石鳥居の扁額には単に「大明神」とある。神紋や立地で、または安芸という地域柄、「厳島」を略して単に「大明神」で十分に通用したものと見えるし、それ以外の「大明神」を想定しにくい。 先ほどの「…

社号四種

奉斎記の題や『国郡志御編集下しらべ書出帳』*1には「廣田社」と書かれ、 参道中間の木の鳥居や『佐伯郡廿ヶ村郷邑記』*2には「廣田大明神」と書かれる。 少し似た呼び名で「廣田大神」の額を掲げるのは拝殿正面。 麓の鳥居に掛かる額には石田久雄揮毫の「廣…

御免石

廣田神社が現在地の藤掛山に遷されたのが宝暦12年(団地が造成されてから現在の境内に)。 社殿脇の「御免石」の台座などは平成になってから整えられたが、御免石そのものは神社が遷るよりも前からあった大石とのことで、「参詣せし時御免なさいと言いし故」御…

説明板諸相:昭和54年までの縁起

その遷宮記念碑の裏面に「廣田社奉斎記」が刻まれている。御衣尾山麓に祀られて以来の移転の歴史が綴られる。末尾には宮司を筆頭に現在地での境内整備に関わったメンバーの名が連なる。 参道石段麓には同じ文面の「廣田社奉斎之記」が設置されている。こちら…