昭和20年春、零戦最後の量産型となった六二型が作られた。五二丙型が基になった。
アメリカのサンジエゴ・エアロスペース・ミュージアムの復元機にはステンシルされた銘板が残っていて、
型式 | 零式艦上戦闘機六二型 |
製造番号 | 中島第23186號 |
製造年月日 | |
所属 |
となっている。
比較のため他の銘板の例「秋水」の写真を見ると*1、
型式 | 試製秋水 |
製造番號 | 三菱第403號 |
所屬 |
のようになっている。
ステンシルなので字形の簡略化が著しいが、それでいて判読が容易である。「属」で言うと、秋水のほうは下部の「蜀」を略したものだとよくわかる。*2「號」と「号」の混用は気分の問題だろうか。それとも工場ごとの慣習か何かか。
大和ミュージアム展示の型式は六二とか六三とか五二丙とか色々いわれてきたらしい。*3
昭和53年に琵琶湖から引き上げられ復元、京都嵐山美術館で展示された。平成3年*4の閉館後、和歌山県の白浜零パークに移り、平成14年*5の閉鎖まで展示された。
参考
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- 野原茂『零戦ウォッチング』2005 光人社
- 松岡久光『日本初のロケット戦闘機 秋水』2004 三樹書房
- インターネット航空雑誌ヒコーキ雲 http://ksa.axisz.jp/index.htm