環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

石を載せたくなる灯籠

尾長天満宮の大きな石灯籠は、笠も中台も広々としていて、大小さまざまの石がごろごろと載っている。下から投げたものか、横の石段から置いたものか、上から放ったものか。老幼の差と、遊びと願掛けの違いとが綯い交ぜになって悲喜こもごもだろうか。
この灯篭は鳥居の東にあって、竿の部分の正面に、

明治十四年四月吉辰
當村西連中

とある。
当時の「當村」は広島区尾長村のこと。明治22年の市制町村制施行で広島市の大字になった。