環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「一勺の水」の池

池の真ん中の橋を伝って山際に行くと立て札がある。

独立一勺の水
明(中国の国名一三六八年ー一六四四年)の生れで、後に日本に帰化した独立禅師が紅葉谷の浄土院に住み、泉水を汲んで茶を立て静かな生活を楽しんでいたところ、龍門寺の境内にある池上の巌壁に刻んだ『一勺』の二字が残っており、小さな泉水がある。
寛文五年(一六六五年)の彫刻である。

多分、「ところ、」は「所。」で途切れるのかもしれない。


春の時分、その池を見おろすと、おたまじゃくしの集団が黒々と見えている。