環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

説明板諸相 右近の樫、左近の槙

安佐南区長楽寺の新宮神社。説明板が苔むしているのはこの神社では普通のこと。
三社で割く を参照。

 神社の入り口にイチイガシとイヌマキが対になって植えられているのは珍しいことです。社殿に向って左側のイチイガシは、ブナ科の常緑高木で東アジアに分布し、日本では種子島から茨城県まで見られますが、太平洋側に多く、中国地方では稀です。とくに、広島県ではこの新宮神社を含めて七つの神社に見られるだけです。葉の裏に黄褐色の軟毛が多いことと樹皮がはがれやすいことが特徴です。
 右側のイヌマキは、マキ科の常緑針葉樹で日本と中国(雲南省)に分布し、日本で西表島から千葉県まで見られますが、広島県では宮島以外に自生は知られていません。材は虫害に強く優れた建築材です。このイヌマキは県下有数の巨樹です。


と、とりあえず読めないことはない。
葉っぱが明るくて幹が黒々しているイヌマキと、

幹がカサカサと白っぽくて葉が濃いイチイガシ。