環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

旧宇品警察署建物

波止場公園沿いの道路を西へ向かうと、路面電車広島高速などの絡まる交差点に至る。

その途中に残っている被爆建物が旧宇品警察署で、現在は広島県港湾振興事務所が管理。明治42年に建てられた。

広島南警察署ホームページ「署の沿革」 広島南警察署ホームページ「署の沿革」
の年表によると、被爆時に「宇品警察署」だった組織は、大正15年以前は「宇品分署」であり、明治37年に分署が創設されたきっかけは、同年に「元宇品町」が広島市に編入されたことによる。広島水上警察署と併置された。


“ヒロシマ”をさがそう!〜市民とつくる被爆地図〜 旧広島県港湾事務所 “ヒロシマ”をさがそう!〜市民とつくる被爆地図〜 旧広島県港湾事務所
によると、「広島水上警察署」は明治14年の創設で、昭和12年に宇品警察署に統合された。


大正元年の『広島市地名索引』(広島湾要塞司令部編)*1の「官衙公署一覧」に両署が載っており、それぞれの管轄について、「廣島警察署宇品分署」は「宇品町 元宇品町」、「廣島水上警察署」は「佐伯郡ノ沿岸及安藝郡ノ内蒲刈島ヲ除ク沿岸」となっている。

*1:復刻版(あき書房発行.1982)による