環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

宮盛の海

峠古墳のある丘から北を望むと、麓の海岸には堤防が直線を描き、海の中には小島が一つ。その向こうには本州の陸地、とくに川尻町あたりが近い。


蒲刈志*1の「宮盛」の項でも、北に広がる海の様子を述べている。

是地以北為面前海東西濶、又海上有両小嶼、名松島遙ニ望川尻浦小陽浦ナリ、

古墳の位置からはひとつ見えるだけで、その西にもうひとつ同規模の小島がある。『蒲刈志』とその絵図ではどちらも「松島」とある。現在は東の「大松島」と西の「小松島」に区別される。「小陽」は呉市川尻町の「小用*2」。

*1:下蒲刈町史編纂委員会『下蒲刈町史 資料編』呉市役所.2004

*2:こよう