環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

乗り場の誘導

駅前のロータリーはおおむね、一般の自動車とバスとタクシーをそれぞれ特定の位置に振り分けていて、

停車位置に「タクシー」などと示したり(例:広電廿日市市役所前)、


進入路自体をバス・タクシーに限定して誘導したりしつつ、優先停車位置も確保していたり(例:山陽本線本郷駅)と、比較的新しく整備された所での恒常的な標示が目につく。


工事中の時の福山駅前などは、たくさんある路線バスの案内が重要なだけでなく、どの通路をどう回り込むかといった誘導が欠かせない。

呉駅前の場合、おおまかな乗り場は長らく変わっていないのかもしれないけれども、古い案内板にあるような「呉市営バス」でひと括りというわけにはいかなくなっているのだろうと想像される。

廃止後の駅前

駅を旅する (中公新書 (738))に、筑肥線東唐津駅の廃止当日の光景が記されていて、廃止の翌日(昭和58年3月22日)の駅前はすでに閑散とした様子(p188)。

駅前広場のタクシー乗り場の立札はそのままだが、昨日は列をつくっていた客待ちタクシーが一台もいない。皆、新駅へ移ったらしい。一人、二人と、駅の廃止に気づかなかった女性客が駅前まで来てビラを読み、とまどっている。そのたびにバス会社の案内係らしい人が声をかけ、唐津駅への路線バスを勧めていた。

駅の廃止・移転ほど大規模でなくとも、バス停の位置や施設の入口の位置がちょっと変わるだけでも、少なからず混乱することはままある。