環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

両延神社梵鐘

そのお隣の大毛寺には両延神社の梵鐘がある。螺山東端の白石山中腹にあるので東方可部盆地に音が響く。 昭和44年、大和重工による鋳造で当時の社長の名が池の間の一つに載る。 紀年銘の上には桐の紋、「両延神社」の名の上には巴紋が据えられている。撞木が…

勝木の八幡の鐘楼

勝木の八幡宮は「表勝木」(前勝木とも)*1の丘陵上に南面する。村の範囲は広いので、境内で鐘が鳴っても響くのは表勝木くらいか。 鐘も鐘楼も現代の物で、芳名板もくっきり読める。 名を連ねる企業名は近隣に工場や営業所を構える三社。広島交通はすぐ西の川…

八幡宮の鐘

友広神社の鐘は昭和の物で、文政二年の『国郡志御用につき下調べ書出帳』にもそういった施設は載っていない。 同書内の記述から、旧可部町域の神社で「鐘撞堂」「鐘楼」*1を持っている所は四か所確認できる。いずれも八幡宮で、勝木村・南原村・下町屋村・上…

鐘楼のある平地

上原八幡の鐘楼は東に開けた丘の端にあって、地面よりも石段を三段ほど上がった台の上にある。 場所は変わって可部南(旧中島村)の友広神社にも八幡宮が鎮座しており、参道脇に鐘楼を備えている。 ここの土台はやや低く、隣の手水鉢の足場と石段一個で連なっ…

鐘のある丘

可部東(上原)の住宅地を見下ろす上原八幡境内の丘に梵鐘がある。 拝殿に掲げられた「上原八幡宮の由来」に「なお梵鐘は一般の神社には奉納されていませんが 三入の庄の各神社(五社)にはそれぞれ梵鐘が寄進されて独特の音色を響かせています」(平成八年十月…

手すりと柵

上原八幡参道の両脇には手すりが設けられている。さきに挙げた写真(上)のように製品としての手すりが石材の上にある部分が下半分で、 工事現場の囲いのように単管パイプが石段の外側に立っているのが上半分。 場所によっては、単に地面に突き刺さず土台を…

上原八幡入口

参道の入口は観音堂のある段で、昭和の御大典記念の注連柱が立っている。 その手前には、石塔の部材(とくに笠石)が混ざって道の脇を固める。参道は神社だがそのまわりは寺院境内という区切りになりそう。

多段の境内

山の斜面の神社はそんなふうに、石段を上り詰めた先の平坦面に社殿が構成される。 さきに見た二段だけでなく、奥の本殿はさらに高い段にある。参拝者は普通のぼる必要がないので脇道は用意されていない。 下を見れば参道の石段も連続しているわけでなく、途…

神社から山道

上原八幡神社の境内は谷間に整地された複数の段上に配置されている。 手水舎や灯籠のある段の脇に細い坂道があり、奥の草むらを抜けて寺山遊歩道に通じている。 その坂道は拝殿のある段からもわずかに石段で繋がっている。参拝した直後に山に登れる動線。

上原神社ルート

他のルートよりも後に整備された「上原神社ルート」は寺山西部の山懐に鎮座する八幡宮ならびに曼陀羅寺の背後に入口を持つ。 遊歩道の正面入口ともいえる「歩道橋ルート」と合流するが、昨年末時点では通行止めとなっていた。

説明板諸相:風台風

ツブラジイの株の脇に立てられた説明板は、その木の説明というよりは平成3年の19号台風の解説が中心。小学生の頃、台風が去った後の全校朝礼かなにかで、塩害のことやらの話があった覚えがある。単に風が強いだけでなく、海から離れた可部の山林に塩害が及ぶ…

観音ルートの倒木

寺山遊歩道は北・北東・南西にそれぞれ入口がある。それ以外の方向に入口が無いのは急斜面だからだろう、根谷川に面した擁壁上には展望広場がある。*1 南東の麓には観音堂があるので付近のルートは「観音ルート」だが、道は繋がっていない。 そのルートで見…

木の種類と札の位置

そんな感じで、遊歩道や展望広場を歩きながら横を見ると名札の掛けられた樹木があちこちにある。おおむね子供の背丈でもよく見える高さ。 テイカカズラ(定家蔓)のように、他の木に密着して幹を伸ばす種類には、紐を回り込ませる位置が限られているので札の…

伐られなかった木

大雑把に分けると、寺山の北半分は平坦面になり、南半分は山林の中を遊歩道が整備された。 可部の街を一望できる空間のためにはある程度木を伐って見晴らしをよくする必要があるが、地面の色だけの殺風景な広場がいいか、放置されて灌木の繁茂する草むらがい…

被爆アオギリ二世いくつか

被爆樹木は保護されてその場所の聖地化をもたらす。枯死したとしても二世が伸びれば役目は引き継がれる。 二世は同じ場所でも違う場所でも、複数箇所にいることもできる。ご神木の分祀。 安佐北区の寺山では散策路や広場内、階段の上などに被爆アオギリが植…

灰皿減少過程

平和公園の川沿いのベンチは桜並木の合間に点々と置かれている。休憩に使われたり、花見に使われたり、昼食に使われたり。 平成24年の5月31日、「世界禁煙デー」に合わせて実施された「一日禁煙日」にあたって、ベンチ近くに設置されていた灰皿を含む平和公…

榎の気

天守台近くにある榎の木にも絵入りのプレートが取り付けられている。 天守閣へ向かう人の目に触れやすいからか、もう一つある札には「樹木を大切にしましょう」とある。その説明文には、この木が人間1人の1日に吐き出す二酸化炭素を吸収してくれるとの理由を…

地元児童の絵

そんなふうに、広島城内の樹木それぞれに付いている説明の札は、ボランティアの「樹木調べ隊」による調査から作成されたもの。 広島城 Hiroshima Castle Rijo 調査活動の紹介は広島城の広報誌「しろうや!広島城」の第13号*1に載っている。 札の右半分に載る…

石垣の上の木

広島城の濠端に並ぶ桜は整然と植樹されて花見のシーズンを彩る。 その他の木々、とくに石垣の隙間に根を張って斜めに伸びているような雑然とした配置のそれは、見ようによっては遺構を破壊する存在。でも一本一本に特徴があり学名がある、という引き立て方は…

木と記念碑の混在

階段を挟んで、その杉と榎の向かい側の傾斜には多数の記念碑が並ぶ。紀元二千六百年や戦役記念碑など。 所狭しと色も形も様々ある記念碑の間にそれほど大きくない樹木が枝葉を広げている。これからも伸び続けるなら石は根元から揺られるのだろう。

参道の杉と榎

参道を成す正面の石段は中央に手すりを備えて幅が広い。 整然と積まれた石の段に、端のやや浮き上がったところがある。脇にそびえる杉の根が石段の下にあるのだろう。 杉のすぐ下には榎が並ぶ。石灯籠が窮屈そう。

柵と同じ役

佐伯区石内の臼山八幡には巨樹・古木が多め。 社殿の位置する段を囲む玉垣の外は急斜面。ちょうど段のフチに位置する椨(タブノキ)の豪壮な幹は石柱と石柱に挟まれていて、そこで玉垣が繋がっていないため「危険」の立て札があるのだろう。太い木の幹自体が柵…

立ちはだかる木

市内の川沿いの歩道にはたいてい街路樹が連なっているので、時刻によっては日除けになったりする。立つ位置によっては川面の眺望を阻んだりもする。悪いことではない。 整然と整備されたのかもしれない歩道の舗装も、その脇に立つ木の根の動きに破壊されるの…

木の間の道

同じく神社境内に木々が並び立っているとき、木と木の位置関係によってはその間の空間を通り道にできる。 可部南(中島)の友広神社の境内社は壇の上にある。段を区切る石積みが2段ほどの階段を成して木の木の間に固定されている。そこが正面の参道ではないけ…

神社の裏手の案内

西に背を向ける配置の安神社は裏手に可部線の線路が控えている。 線路の向こうにはイオンモールがあるので、初詣シーズンの境内裏手には「イオン方面」「産業道路方面」への案内図が設置された。「産業道路」は国道183号から西へ通じる道路で、イオンモール…

安神社の木々

過去、下祇園駅にはほぼ毎日足を運んでいたが、安神社を毎日通過するとは限らなかった。さすがにingressのポータルを目当てにするようになると頻度が増した。 社殿の北隣に並ぶ数種の木々は冬にも葉を茂らせるものもあり、雪を乗せた姿は明るい時間にこそ見…

雪で飾る枝

夜、街燈かフラッシュかで冬の桜の木を照らす。 単に葉の落ちた細かな枝の線が露になるだけでも十分きれいだけれど、雪の乗った小枝はなお清々しい。

木飾り方

電飾で樹木を飾るパターンがいくつかあるようで、先の写真のように幹に巻きつけると幹の太さが浮き上がって枝ぶりは見えなくなる。 あまり背の高く無い細身の木には枝や葉の全体の線が強調されるような光で覆われる。 高い木の天辺から角錐状に光を垂らすと…

門で誘導

ライトアップの場所は平和大通りにだけでなく、市内中心部の商店街や商業施設各所で展開されていたので、さながら冬のフラワーフェスティバルのよう。来場者数を増やしやすいように見えるが、調整の計算がちゃんと入るのだろう。 何年か前の写真。大通りの脇…

赤が映える立体

樹木を電飾で覆うだけでなく、いろいろと骨組みやワイヤーでオブジェを作って色とりどりの通りを見せている、というのは知っていても、その年ならではとか、この場所ならではの物があるわけでもなく例年同じようなものだと思っていた。 光のオブジェ 夜の広…