環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

湯蓋道空社

塩屋明神境内に末社「湯蓋道空社」が立っている。平成四年寄進の幕には大きく厳島と同じ亀甲の紋が。
五日市町誌』に明治43年の「五海市村治績調」が載る。

湯蓋道空津久根島に墓碣あ在り、曾て崩れ墜て海波に入る、爾後漁人利無し、因て脩復して相伝ふ。道空五日市の人漁を業とす。初め家甚々しく貧窶、後大いに貨殖、資を損じて厳島客人社を脩す、妻亦剃髪して道昌と称す。夫妻木像を塩屋神社の内に祭る。

そういうわけで『広島県神社誌』に載る祭神は「湯蓋道空命」「湯蓋道昌命」となっている。