環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

海老山・湯蓋(ゆぶた)・津久根島

海老山の地名について、大正七年の佐伯郡誌 (広島県郷土誌叢刊)の表現するところは、

中古此の山麓に湯蓋道空なるもの住めり、漁を業とせしが行為正直なりしにより魚を購はんとするもの数多会合し争ひ買ひて議論をなせしより會論山の稱あり、後、山容恰も蝦に似たるものあれば海老山と改めたりと傳ふ

といい、五日市町誌〈上巻〉 (1974年)と同じ二つの由来を載せるものの、先行するこちらでは「會論山」を先にしている。こうすると「海老の形に見える」のが後付けだという方に傾斜する。
その湯蓋道空について、『五日市町誌』は「中世における五日市」の章で「道空伝説と塩屋明神」の節を設け、15頁に亙って解説してる。『厳島道芝記』の紹介に始まり、「浪曲、塩屋神社因縁道空物語」で締める。
ネット上では、
ゆんたくエクスプレス: 地名の世界
特集伝説の島「津久根島」再生へ 「あまんじゃく」めぐり動き活発
このあたりの記事を読むことで、関連地名の現状を知ることが出来る。