世界遺産以前、昭和の頃の動きを並べると、
S27年 | 全島が特別名勝及び特別史跡に |
43 | 宮島町文化財保護条例公布 |
45 | 島内全戸のテレビをケーブル配信 |
47 | 宮島町環境保全補助金交付規則 |
49 | 宮島町歴史的景観条例 |
50 | 特別史跡及び特別名勝厳島保存管理計画策定報告書 |
昭和30年代後半に民家や旅館の新築・増改築が目立ったことから、その後の景観維持の規制が加わるようになった。
宮本常一データベースで、「地区名:宮島」で画像を検索すると昭和32年撮影の宮島の写真が12点見られる。
景観維持のための条例や法律がいろいろありはするものの、とくに文化財に指定されているわけでもない町並みは、人が住み続けているということもあって、意識して残そうとしないと瞬く間に減っていくので、
まずはどういう特性を持った家並なのか、町から財団法人日本ナショナルトラストに調査を依頼されたのが平成15年。
報告では、外観を調べただけで築五十年以上(戦前期)の伝統的な建物が百四十八軒あった。
町並み調査委員会発足 伝統的家屋 後世へ継承 宮島町 :西広島タイムス平成16年(2004年)9月3日836号
その後の動きを『西広島タイムスWeb』から*1拾ってみると以下のように。
- 伝統的建造物保存地区選定へ 宮島で町並み調査 柱や天井 実測・撮影 :西広島タイムス2005年(平成17年)1月28日855号
- 住民アンケート結果報告 「補助いいが制約がねぇ」 宮島の町並み調査委員会 :西広島タイムス2005年(平成17年)3月4日860号
- "保存"へ理解70% 今後も調査を続行 宮島町並み調査委 :西広島タイムス2005年(平成17年)6月17日874号
- 宮島に伝建保存委発足 町並みの歴史価値調査 文化庁の補助事業 :西広島タイムス2006年(平成18年)3月3日908号
- 西町で町並み事前調査 本格化前に246軒の外観 宮島町伝建保存対策調査委員会 :西広島タイムス2006年(平成18年)4月28日916号
- 宮島西町の伝統家屋調査 9月下旬まで約60軒を検分 厳島伝統的建造物群保存対策調査委 :西広島タイムス2006年(平成18年)5月19日918号
- 宮島で伝建制度説明会 2年間の調査報告など 29日から4回 :西広島タイムス2007年(平成19年)11月23日992号
- 厳島門前町に文化価値 伝建制度説明会で報告 住民 議論を求める声も 廿日市市宮島町 :西広島タイムス2007年(平成19年)12月7日994号
*1:「建造物」で記事検索した限り