環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

あけわたる東

螺山の東端、大歳神社から真東を眺めると、向いに聳えるのが熊谷氏の城跡「高松山」。「説明板諸相 登山道入口」のあたりを参照のこと。
高松山の麓、街道筋の「可部町」は、

朝日遅ク照シ西ハ両中野村郷中広ク両四日市村歴先ニハ大毛寺村今井田村山遠ク夕日遅ク没シ申候故中分ニ相当リ申候
『国郡志御用につき下調べ書出帳』文政二年*1

盆地の中ほどは「上中野村」と「下中野村」*2

東西山遠ク日受宜ク土地上分ニ相當リ申候

その手前にポツンと浮かぶのが山中氏の城跡「船山」。神武東征に絡めてのなんやかんやがある*3
船山以西が「大毛寺村」。

日受ノ事東方山高ク朝日早シ西山近ク昼後陰多ク夕日早ク隠レ中分

やはり朝夕ともに長時間照らさないと日当たりが良いとされてない。

*1:以下引用同じ

*2:両村入交り

*3:惣社とその周辺関連