環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

安古市(やすふるいち)

明治22年に安川中流域の六ヶ村*1が合併して「安村」ができ、昭和30年に東隣の古市町*2と合併して「安古市町」となった。
国道54号にある「古市小学校前(安古市町)」は小学校*3の目の前にあり、安古市町役場のあった所にも近い。
昭和45年発行の『安古市町誌』に、

安古市町」の名称については、別に由来も縁起もない。合併前の安村と古市町の名称をそのまま付けただけである
(略)
余談にわたるが、本町名はなかなか難読で一五年を経過した今日においても誤読する地方人が多いのに驚く。「アンコシ」、「アコイチ」、「ヤスコシ」…等々、東京や鹿児島でも実際に経験した誤読である。

とある。
何の変哲もない二つの地名が合わさることで、他地域では難読となって受け取られた。見慣れない文字列は音読みでまず読んでみることになる。
昭和48年の広島市との合併後はますます難読になったろうか*4

*1:上安・高取・長楽寺・相田・中須・大町

*2:中筋・古市・東野の三大字をもつ三川村が町制施行

*3:昭和38年に古市小学校と大須小学校が合併して「新和小学校」となり、昭和62年に古市小学校に改名

*4:難易度をどう比べたものか