近世に造船業が盛んだったこともあって、倉橋島の造船の起源がいくつかの地誌に記される。
日本紀や続紀に見える安芸国での造船記事を端緒にして、遣唐使船を造ったのはここであろう、さらに古く神功皇后に絡めたり、近くは秀吉絡みを押し出してみたりといった権威づけが重なっていく。
詳しくは
を参照のこと。
そんなこんなで、松原の西には近世のドック跡が残り、東には復元遣唐使船を展示する歴史館が建ち、桂浜神社の石鳥居付近には、
「宇宙の遣唐使がぼくたちの島にやってきた」と刻まれた「宇宙飛行士来島記念樹」（1989年）の記念碑が据えられる、といった現在の景観が形成された。
