環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

深川の中の中深川


平林神社は『国郡志御用につき下調べ書出帳』中深川村の「新宮」にあたる。文政2年当時は瓦葺の本殿と茅葺の拝殿で構成される。中深川村の絵図では山の端に「新宮」と書かれた神社の記号があり、山の麓の平地の側には「新宮迫」とある。地名の発生順が分かりやすい。

商工案内図では住宅団地は余白になりがちなので、高陽深川台の部分に「中深川」と表示される。ただしそこが「深川何丁目」ではないわけではない。
上掲『下調べ書出帳』絵図では、深川台にあたる山の部分に「塔カ原」と書かれている。あるいは「堂ヶ原」か。