環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

勝円寺の隣の米八幡

『文政三年高宮郡 国郡志御用につき下調べ書出帳』の村絵図「上中野村下中野村」は両村の境を表示しない。村別の「村内小名」は違いがあるものの重複もあるので地図にあらわすとかなり入り組んでしまう。

 

絵図上では「勝円寺」の東隣に「八マン」と「アミダ寺跡」が記されている。現在土壇上に鎮座する神社は「森の下 上が市八幡宮」。階段下の説明板に紹介されている「一寸八分ノ米」という御神体は、文政三年時点では既に存在せず、「何ツノ頃歟相知不申候」という。

勝円寺も阿弥陀寺跡も八幡宮も下中野村に属する。