環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

公園の獅子

遊具として公園に置かれた動物像は日当たりの良いところにあって熱くなりやすい。

遊具ではない像、顕彰であったり追悼であったりの記念碑的な石造物は、安全のためもあって広場空間ではなく緑地の中や囲いの中に隔てられて佇立する。

小己斐明神を中心とする公園の片隅に立つ獅子の像は木々に囲まれてひっそりとした環境。
この地区の埋立により漁業をやめることとなった元井口漁業協同組合漁業補償委員会の芳名板が台座にある。獅子の像は「韓国から移して設置した、この獅子のすがたのように広島の逞しい発展が期待されます」と綴られる。