『歴史地名大系35 広島県の地名』の索引を眺めて。
- 阿鹿(あじか)
沼田荘「安直郷」から中世の「阿鹿村」に
- 荒鹿(あらか)
『出雲国風土記』に載せる。備後と出雲の堺の「荒鹿坂」が転じて「赤の谷」になったのかと『藝藩通志』は云っている。
- 入鹿(いるか)
西能美島の入鹿山の麓に「入鹿神社」があり、字の通り鹿の上陸に始まる筑前入鹿大明神を祀る。または厳島明神であるとも。
- 雄鹿原(おがはら)
明治末、山県郡の6ヶ村の合併により「雄鹿原村」が成立。昭和の中頃、近隣3村と合併して芸北町になる。
- 男鹿(おじか・おんじか)山・女鹿(めじか・めんじか)山
世羅郡の「青近(あおぢか)村」北部の山。二匹の金色の鹿が逃げたという由来譚。「直」と同様「近」も鹿になるのか。
- 鹿島(かしま)
数カ所ある「かしま」は「賀島」「加島」「神島」「鹿島」などの表記で現れる。
- 鹿川(かのかわ)
能美島の鹿川村はもと「鹿皮村」とも記された。
- 鹿深(かぶか)
比婆西城の「鹿深峠」は大佐村と保田村を結ぶ。
- 鹿老渡(かろうと)
倉橋島東南端は瀬戸内の主要航路の中継地。「韓泊」の転訛というには集落の形成が遅いと。因島の海岸には「家老渡」がある。
- 鹿籠(こごもり)
安芸府中の南部。大永から享禄にかけて大内氏の軍がここを拠点に武田氏配下の白井氏を攻撃した。
- 鹿田(しかた)
西能美島の前掲入鹿神社のある是永村に「鹿田浦」が、呉市に「西鹿田」「東鹿田」が、生口島には「鹿田原村」が見える。
- 鹿群(しむら)
古代山陽道の真良駅が置かれたとされる真良村は北部に「鹿群高原」が広がる。
- 防鹿(ぼうろく)