環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

生家附近の川岸

被爆樹木リスト共通の説明板はこじんまりとしていて、その隣にある「原民喜ゆかりの被爆柳」の説明板の方が大きくて目立つ。

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この柳が、というよりもこの土地が原民喜と深く関わる土地あったということで「ゆかりの」被爆樹木となる。「かつて彼の持ち家があり」と説明板。

広島市立図書館の「web広島文学資料室」に特集ページ「原民喜の世界」がある。

トップページ | 原民喜の世界−夏の花、そして死と愛と孤独−

民喜ゆかりの場所として「生家附近の被爆柳」が紹介されている。

短編「火の踵」にも登場。 」とある。作中にこの土地のことが触れられている。

図書カード:火の踵

彼は外に出た序に久振りにその焼跡の自分の土地を眺めようと思つて川端の方へ立寄つたが、草が茫々と繁つてゐて、どの辺に家があつたのかも見当がつかなかつた。そこの借家は母の遺産として彼が貰つたのだが、次兄がずつと棲んでゐた。」