環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

双三郡原村(ふたみぐんはらむら)

馬洗川の堤防のすぐ内側に立つ石碑は「旧双三郡原村役場跡地」。
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明治二十九年八月 当 地に新築
昭和 八 年二月 下本町に移転

原村は三次郡に属し、明治31年*1、三次*2郡と三谿*3郡が合併して双三*4郡原村に変わった。二つの郡名*5に「三」が付くので「双三」という造語。
同時期の郡の合併で、「深安*6郡(深津*7+安那*8)」・「安佐*9郡(安北*10(高宮郡の旧称)+佐東*11(沼田郡の旧称))」など合成による新郡名が多数作られた。
大正六年*12、原村が町制施行し十日市町に改称した。「双三郡原村」だったのはこの19年間ということになる。
三次市にとって「旧」であるし、十日市町にとっても「旧」ということなのだろう。

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20220305 画像を移動

*1:1898年

*2:みよし

*3:みたに

*4:ふたみ

*5:「三吉」「三谷」の表記もなされた

*6:ふかやす

*7:ふかつ

*8:やすな

*9:あさ

*10:あんぼく

*11:さとう

*12:1917年